ウツギ 春の訪れを知らせる白

うつぎの名前の由来

春先に各地で真っ白な花を咲かせ春の訪れを知らせてくれる、ウツギはそんな花です。でも花の時期以外は、細い幹を箒状に伸ばし藪地となることから、むしろやっかいな嫌われものです。
うつぎ
ウツギ
うつぎ
ウツギ

枝を折ってみると中が空洞になっているため、空木(うつぎ)と名付けられたという説のほかに、旧暦の卯月(4月)に花を咲かせることからウツギと名付けられたという説もあります。

私は後者の卯月に花を咲かせるという方が、この木にはふさわしい名だと思っています。それほど、春先には一面に見事な花を咲かせます。昔の歌人も春先に美しい花を咲かせるこの植物を見て心をときめかせ、卯の花を題材とした歌が多く読まれています。

春は桜をはじめ華やかな花がたくさん咲くため、純白の花を付けるウツギが少し目立たたないような気がしますが、でも春は純白の美しい花が咲き乱れる時期でもあります。

ヤブデマリ、カマツカ、ドウダンツツジなどの白い花が咲き乱れます。同じ白い花でも形は様々、時には顔を近づけて美しい花々を見てあげてください。

ヤブデマリ
ヤブデマリ 
カマツカ
カマツカ


自然の伝道師

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