オオバコ

この地味な植物、オオバコといいます。道端など人や車が通って踏み固められたような場所に生育しています。


この植物の生薬名は「車前草」といい、馬車などの多く通る道端に生えることからこの名が付けられました。咳やむくみ、下痢などのほか、高血圧や腎臓結石などにも効果があるとされる優れた薬草です。

オオバコのように背丈の低い植物は、肥沃な土地では生長が早く大きく育つ植物に日光を奪われてしまい生き残ることはできません。踏み固められてほかの植物が生育し難い環境に適応することでオオバコは生き延びているのです。

更に、オオバコの種子は粘りがあり動物や人間の足に付着して道沿いに拡散するような工夫されています。

私は良く山歩きをしますが、山で道に迷った時にはオオバコの生えている場所を見つけるとそこは人が歩いている場所だから、オオバコの生えている場所に沿って歩くと人里にでられるという話しを聞いたことがあります。

踏み付けられながらもその厳しい環境を逆に利用して生き抜く逞しさには敬服しますし、踏み付けられながらも薬草として利用され人の役に立っている姿は、家庭内で踏み付けられながらも一生懸命家族や社会のために働いているお父さんのようで、私は健気なオオバコを私は踏み付けることはできませんが、奥様方は旦那だと思うと思い切り踏み付けることができるのでないかと思います。

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