浜松市北区引佐町の不思議な生き物 その2

珍しい生き物

引佐町にはこのほかにも、不思議な自然がいっぱいあります。まず有名なのはホタルです。引佐町の北部は静岡県でも最大級のホタルの生息地で、6月のはじめには幻想的な光のショーを観るために多くの人が訪れます。

でも、引佐町にはこのほかにも不思議な自然がいっぱいです。みなさんはタガメやゲンゴロウという昆虫を知っていますか、いずれも水の中に棲む大型の肉食昆虫で、水中の王者とも言える昆虫です。これらの昆虫類は現在絶滅の危機に瀕しており、静岡県内でこれらの昆虫の生息が確実に分かっているのは引佐町北部のみです。

引佐町北部には、このほかにギギ類というナマズを小型にしたような魚類が以前は生息していたことが知られています。ギギ類にはいくつかの種類があってそれぞれの種の分布は狭く、個体数も少ないことから国の天然記念物に指定されている種もあります。

静岡県には正式なギギ類の生息記録は無く、引佐町北部に生息するとされていた種は新種の可能性もあるということで、その後何度か調査が行われましたが現在でもその生息は確認されていません。人知れずに絶滅してしまったのかもしれませんが、まだどこか人目につかないところに生育しているのかもしれません。

引佐町北部にはこのほかにもいろいろな動物が生息しています。イノシシ、サル、シカ、カモシカ、キツネ、タヌキ、アナグマといった哺乳類、タカの仲間のクマタカ、オオタカ、サシバ、サンコウチョウ、アカショウビンといった珍しい鳥も生息しています。

サンコウチョウは、その鳴き声が月・陽・星と聞こえることから三つの光鳥という意味でサンコウチョウと名付けられた鳥で、鳴き声も変わっているのですが、姿はもっと変わっていて尾の長い不思議な形をしている鳥です。

また、アカショウビンはカワセミの仲間ですが、真っ赤なその姿から火の鳥と呼ばれている鳥で、キョロロロローという澄んだ大きな声で鳴く声を聴くことはできるのですが、姿を見ることは困難な鳥です。


クマタカ

また、夜になるとフクロウやムササビの姿を見ることができるなど、まさに引佐町北部は自然のワンダーランド、でも本当にすごいのはそこに住んでいる変わった人間たちです。

新東名浜松いなさインターを降りて車で5分、珍しい生き物と変わった人間を見に、是非引
佐町に遊びにきてください。

 


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